挨拶
宇宙サービスを日常に、未来のさらに一歩先へ
宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合(SSIL:Space Service Innovation Laboratory)は、人工衛星から得られるデータや地球上の活動を示す各種データを一元化統合解析し、宇宙データや宇宙技術によって創出される宇宙サービスを民間企業や公的機関まで幅広く活用頂くために10年程度の構想と検討、実証を経て誕生した事業協同組合です。
宇宙データや宇宙技術の高機能化とコモディティ化によって、あらゆる領域において宇宙サービスが価値を生み出し、人の生活を豊かにできる時代がやってきています。そして、大学・大学院においては、世界的最先端の研究成果を生み出し、日本人のみならず世界各国からの学生を高度な研究者そして実務家として教育するとともに、大規模災害把握、人間活動解析、地球観測、高精度測位、超小型人工衛星、宇宙IoTといった宇宙サービスを提供・実践する大学発スタートアップを数多く生み出しています。
この宇宙サービスに関する「研究」「教育」「実践」をより効果的に、相乗効果を生み出しつつ、国や領域を超えて推進するためにSSILを設立しました。これによって、民間企業や公的機関に対しては、必要とされるサービスをSSILに組合員として所属する様々なスタートアップの連携によってワンストップで提供することが可能になりました。例えば、宇宙サービスに関係する民間企業の長期構想や事業戦略、研究戦略の立案と実行や、宇宙サービスに関わる技術やサービス創出のための教育プログラムの提供、経営責任者や技術責任者、プロジェクトマネジャーの育成、そして、事業の概念実証(PoC)から事業化支援といった取り組みを推進しています。
今後、様々な分野で宇宙サービスはより価値を生み出すことができると私たちは考えています。私たちと共に、想像する未来のさらに一歩先を描き、ワクワクする未来を創り出して頂ける方との出会いを楽しみにしています。
宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合
代表理事 神武直彦
「宇宙サービスイノベーションラボ事業協同組合(SSIL )」 は 、 衛星から得られるデータや地球上の活動を示す各種データを一元化統合解析し、シミュレーションファーストを標語に、民間企業や公的機関まで幅広く活用してもらうために必要な知識や技術・サービスを一気通貫で提供するべく発足した事業協同組合です。
組合は大学発のスタートアップベンチャーなどの中小企業で構成され、協同で事業を行うことにより、経営合理化や技術力強化をはかっていきます。
アイデアを具体化して事業化へ
例えば、近年の気候変動による自然災害の増加に対して、事前に災害規模を予想し、いかにして被害を少なくすることができるか、社会全体の課題として、官民問わずさまざまな検討がされています。その中で、衛星から得られる気象や地形データの活用、個々のスマートフォンへリアルタイムでの情報発信、AI を活用した避難経路の提案や自動案内など、アイデアは出てくると思いますが、実現できるかどうかを検討するには膨大な専門知識や技術的検証、設備投資が必要となり、事業化する前に諦めざるを得ない状況がほとんどではないでしょうか。
そこで、SSIL では、アイデアを事業化につなげていくために必要な技術的な要素や課題の具体化から、PoC(概念実証:事業化可能かを技術や費用面から検討しシミュレーションを行う)の実施、それらを実施するための専門チームの構成、また、事業化の可能性が高くなった場合には、緻密な事業計画から資金調達支援、同様のニーズを持つ企業とのマッチング、関連技術の知財管理まで、ワンストップでサービスを提供していきます。
事業協同組合の機能
三位一体型エコシステムを通じた人材育成へ貢献